中古楽器購入のメリット、デメリット
こんにちは
トーンファルベです。
今回は中古楽器購入のメリット、デメリットを書いていきたいと思います。
鹿児島市にある小さな管楽器専門店です。
金管楽器ホルン、トランペット 、トロンボーンなどを得意としています。
各種楽器修理、販売。特に金管楽器(ホルン、トランペット、トロンボーンを得意としております。)
お店は小さく少し入りにくい雰囲気ですが、お気軽にお声掛けしてください。フルート、ホルン受講生募集中。
結論から言うと初心者は手を出すべきではないでしょう。
本記事では、なぜ初心者に中古楽器をオススメしない理由を中心に中古楽器のメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。
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中古楽器とは
画像は中古のアレキサンダーホルン103です。
今から十数年前の楽器です。
市場価格だと35万〜40万くらいです。
その40万あたりだとヤマハ567Dも買えないですね。
そう考えるとアレキサンダー中古は価格も魅力的ですし、とても良い楽器なのです。
ですが楽器を始めたばかりの中学生、高校生で買うのはオススメしません。
最初は楽器の扱い方を知ることが大事
楽器店で購入する中古楽器はメンテナンス済み+店のサポートがあるので、スペシャルなオールドでない限り問題はないと思います。ですが金管楽器は金属疲労、ロータリーの摩耗など手を入れる箇所があります。
楽器を始めた頃だと、楽器の使い方も含め何がいいか悪いかの判断がつかないと思います。
使用年数が少ない金管の中古楽器であれば、そこまで気にすることないかもしれませんが、数十年経っている楽器を初心者が使うにはハードルが高いと思います。
楽器が悪いのか自分が悪いのか...
この判断を初心者に求めるのは厳しいでしょう。
- 新品の楽器を購入
- 新しい楽器でメンテナンスを学ぶ
- 故障(ハンダ外れ)など経験する
- メンテナンス不足により故障を経験する
- 定期的に調整に出す
- 楽器が古くなり劣化してくる経過を学ぶ
状態がいい楽器だと徐々に劣化していくため、楽器屋さんに調整を出しながら何が原因でロータリーが動かないのか?ハンダが外れた時の吹奏感など経験していくことは大事です。
ハンダは大事
まず金管楽器は多少ベルが凹んでも音色に影響しません。
ただし凹みの箇所によっては、大きくハンダを外さないと修理ができない場合もございます。ハンダを外す箇所にもよりますが、大きく外す時は吹奏感が変わる可能性があります。
凹みの大きさにもよりますが、小さな凹みで吹奏感が変わらないようであれば無理にハンダを外して凹み修理をやらない方がいいと思います。
それを踏まえて
中古楽器を購入する際は楽器の状態を良くみよう。
- 修理痕
- 消耗パーツ
- 抜き差し管の状態(スカスカ?)
- ロータリー、ピストン動作
- ロータリーの機密性
- マウスパイプの凹み有無
- 持ち手部分の劣化
金管楽器だとこのくらいでしょうか。オークションやフリマだと一か八かで購入になります。楽器を初めて間もない初心者や日々の練習で消耗が激しい学生さんにはお勧めしません。
また最後の持ち手部分の劣化ですが、ホルンであれば左手、トランペットは右手親指のマウスパイプ裏など絶えず手が当たっている部分の劣化は確認しよう。年数や体質にもよりますが腐食が激しいと穴が開いたりします。
オークション、フリマサイトでの購入は、楽器の調整など定期的なメンテナンスや修理を十分経験され楽器の状態が理解できる人向けですね。
吹きやすい楽器を選ぶ
もし入部して数ヶ月で楽器購入する場合
最初は鳴りやすいエントリークラスがお勧め。
楽器が鳴るってことを体感することは大事です。
エントリークラスは比較的、楽に鳴ります。
上達すると物足りなくなりますが始めたばかりだと楽器が鳴ると言うことを、実感することは上達する上で一番重要な一歩だと思います。
でも...
それって買い替え前提の話しなんですよね。
トランペットやフルート、クラリネット、サックスは比較的に安価なモデルがあります。
ただしホルン、ユーフォ、トロンボーンって微妙なんですよね。
- ヤマハ567D 定価484,000円
- トロンボーンYSL620太管 定価302,500円
- ヤマハユーフォYEP621Sコンペなし太管 定価473,000円
エントリークラスですが高いです。
エントリークラスだと同じ品番の楽器が中学校にあると思います。た(高校の場合は、それ以上の機種が学校楽器としてある場合もあります。)
難しいですよね。
例えばYEP642Sコンペ付き定価726,000円です。
エントリークラス621との価格差は253,000円ほどあります。
せっかく個人で購入するならコンペがあった方が良いでしょうし...
悩ましいですね。
ウィルソンユーフォニアム Kシリーズ 定価792,000円
この記事では鳴りやすいエントリークラスを勧めてはいますが、買い替え前提での話になります。
ホルン、ユーフォ、トロンボーンはエントリークラスでも価格が高いため最初からミドルクラス、ハイエンドクラスを購入した方が良いのかもしれません。
まとめ
- オークション、フリマでの購入は注意すること
- 中古楽器購入は楽器店がいい
- 初心者、学生さんは予算が中古楽器は避けよう
- 初心者は吹きやすい楽器を購入しよう
- エントリーが高い場合はミドル、ハイエンドも視野に入れよう
- 中古楽器購入する際は修理痕を確認すること
- 持ち手部分の金属の劣化も確認